国家一般職のホワイト官庁ってどこですか?
働きやすいと評判のホワイト官庁ベスト5をお伝えしますよ
国家一般職に入ってストレスのない安定した生活を送りたいと思っているあなた!
できるだけ働きやすいホワイトな官庁に入りたいと思いますよね?
国家一般職のホワイト官庁ベスト5は以下の通りになります。
- 法務局(法務省)
- 気象庁(国土交通省)
- 労働局(厚生労働省)
- 税関(財務省)
- 特許庁(経済産業省)
国家一般職のホワイト官庁に入ると休みが取りやすく残業もほとんどありませんので、安定した収入で仕事と私生活のバランスを取ることができます。
1次の筆記試験に合格して官庁訪問で内定をもらい、人事院の実施する面接試験に合格する必要があるためホワイト官庁合格への道は簡単ではありません。
加えて、ホワイト官庁ともなると人気な上に地域によっては採用人数が少ない傾向にあります。
この対策を一人でやるのは色々と大変ですよね?
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国家一般職のホワイト官庁ベスト5!ほぼ地方出先機関だった!
国家一般職には、本府省と地方出先機関での採用があります。ホワイト官庁に入りたいのであれば、本府省よりも地方出先機関がオススメです。
なぜなら本府省勤務の場合、「他律的業務」が多くなるため「在庁時間」が長くなるからです
「他律的業務」とは業務の実施時期 その他の業務の遂行に関する事項を自ら決定することが困難な業務で、「在庁時間」とは職員が正規の勤務時間外に在庁した時間のことです。
令和3年度の実態ですが、本府省では国会対応など業務の調整が難しい「他律部署」の割合は78.4%とかなり多いです。
そして本府省における他律部署の14.1%が月100時間以上、19.9%が2~6か月平均80時間超の超過勤務という資料がありました。
上限を超えて超過勤務を命ぜられた職員の割合
超過勤務時間の基準 | 本府省 | 本府省以外 |
---|---|---|
1カ月100時間以上 | 14.1% | 1.1% |
年720時間を超える | 12.7% | 0.8% |
2~6月平均80時間を超える | 19.9% | 1.2% |
本府省の残業は無茶苦茶多いですよね
国会一般職のホワイト官庁ベスト5を選ぶ経緯で調べましたが、これらの理由から本府省の官庁はホワイトの上位から必然的に除外されました。
このホワイト官庁ベスト5は残業時間が少なく休暇の取りやすい職場で、働く人にとってやさしいと評判の高い官庁を選んでいます。
調査をすると、このホワイト官庁ベスト5はほとんどが地方出先機関の官庁ばかりとなりました。
国家一般職のホワイト官庁①:法務局
法務局は、法律に係る様々な業務を行う、法務省の出先機関です。法務局の業務は登記や戸籍,人権擁護など多岐にわたりますが、いずれも人々の生活に密接に関係するものばかりです。
国民の暮らしを支える仕事に就きたいと思っている人にはぴったりの職場です。
法務局は全国にあるのですが、働き方(勤務時間・休日休暇・制度)について、実際に働いている人の口コミがライトハウスにありましたので紹介します。
土日出勤はよほどのことがない限りありません。有給も自由に使えます。連休で有給がとれます。協力体制がとられているので、誰かが休んだ際もお互い様という雰囲気でフォローしています。職場環境はかなり良いです。
ライトハウス 前橋地方法務局口コミ 女性
あらゆるハラスメントが禁止されていますので、非常に仕事がしやすいです。
ライトハウス 法務省福岡法務局口コミ 男性
どこの法務局も残業があまりなく休暇がとりやすいという口コミばかりでした。実際に働いている人の声なので間違いありません。
ただ、窓口業務には繁忙期(年度末や年度初め、会社の決算期が集中する6月など)があり、その時期は残業もそこそこあるようです。
国家一般職のホワイト官庁②:気象庁
気象庁は、国土交通省の出先機関で気象や地震などを観測しています。東京の気象庁が中心機関で、地方支局として札幌・仙台・東京・大阪・福岡・沖縄に管区気象台があります。
その下部組織として地方気象台・航空地方気象台・海洋気象台などがあり、気象庁全体で約6000人の職員が在籍しています。
キャリコネに気象庁のホワイト度が掲載されていました。
キャリコネ
ホワイト度はかなり高く、有給消化率も65%で令和4年度の日本の平均有給消化率56.6%を大きく上回っています。気象庁の国家一般職は以下の試験区分から採用されます。
試験区分 | 業務内容 |
---|---|
行政 | 総務・人事・会計に関係する事務 |
物理 | 予報や観測などの業務(技術系の職場) |
電気・電子・情報 | 予報や観測などの業務(情報・通信部門) |
化学 | 予報や観測などの業務(環境気象や海洋気象部門) |
資源工学 | 予報や観測などの業務(地震火山部門) |
この中で、「行政」採用者は主に総務・人事・会計に関係する事務に就くほか、企画・立案等の業務にも携わるので交代制勤務にはつきません。
監視・情報発表をする部署では、5班が交代で24時間365日勤務し夜勤もありますが、交代制勤務が嫌な場合は行政区分を受験しましょう。
国家一般職のホワイト官庁③:労働局
労働局は厚生労働省の出先機関として労働行政を地域密着で行っています。
労働局の業務は、求職者と求人者を結びつける職業相談・ 職業紹介、労働者が失業した場合の失業等 給付の支給、障害者・高齢者などの就職を促進することです。
労働局は各都道府県あって、より多くの労働者が安心して働ける環境を実現するための仕事を行っています。実際に働く人の声がYahoo!知恵袋にありましたので紹介します。
Yahoo!知恵袋より
実際に働いている人のアンサーなので信ぴょう性があります。残業もあまりなく有給休暇も取得しやすいようです。
他にもライトハウスに働き方(勤務時間・休日休暇・制度)について、実際に働いている人の口コミがありましたので紹介します。
残業時間は少ないと思います。予算との兼ね合いもありますし、水曜と金曜はノー残業デーなので、その日には残業することは原則できないことになっています。年休はとても取りやすい環境です。
ライトハウス 厚生労働省大阪労働局口コミ 女性
土日祝、年末年始などしっかり休みをとれる。休みをとりやすい。
ライトハウス 厚生労働省大阪労働局口コミ 男性
勤務時間は8時から17時の時間です。ハローワークでの勤務ならば、定時退社が基本で、あまり残業もありません。有給休暇の消費も比較的多いので、他官庁と比較するとお勧めできると思う。
ライトハウス 厚生労働省大阪労働局口コミ 女性
国家一般職採用試験で地方出先機関に採用された場合、ほとんどの職員がハローワーク等で職業安定行政に関する業務を行うことになります。
ハローワークなら先ほどの口コミでもありましたように定時退社が基本なので、ホワイト度の高い職場だといえます。
国家一般職のホワイト官庁④:税関
税関は財務省の出先機関です。国家一般職は、主要な空港や港に設置されている税関で適切な申告がされているかの書類審査や貨物検査、社会悪物品などを取り締まっています。
キャリコネに税関の働きやすさについての情報がありましたので紹介します。
キャリコネ
ホワイト度は高く有給消化率も平均を大きく上回っていました。
職場となる港や空港の中で24時間稼働している所は夜勤を含むシフト勤務になる部署もありますが、通関審査業務や事後調査業務などを担当する場合は勤務時間は日勤で定時となります。
ヤフー知恵袋に以下のような投稿もありました。
Yahoo!知恵袋より
24時間交代制は一部の空港や港だけのようで、職場によっては日勤になります。交代勤務に就きたくない場合は勤務地をよく検討する必要があります。
他にもライトハウスに働き方(勤務時間・休日休暇・制度)について、実際に働いている人の口コミがありましたので紹介します。
年に20日の年次休暇と3日の夏季休暇があり、取得理由はなく自由に使って良い。ワークバランスは非常に保ちやすい。
ライトハウス 財務省東京税関口コミ 男性
休暇が非常にとりやすい。上下関係なく早い物勝ちで休みを取れる。
ライトハウス 財務省東京税関口コミ 女性
部署によっては、当直勤務、変則勤務の例外はありますが、年20日の年次休暇、夏季休暇などがあり、休暇の積極的な取得を推奨されているホワイトな職場が多いようです。
国家一般職のホワイト官庁⑤:特許庁
特許庁は経済産業省の外局機関で、霞が関にある官庁にもかかわらず、残業が他省庁に比べ少なく、有休消化率が高い数少ないホワイト官庁だと言われています。
特許権等の産業財産権の適切な保護や活用促進等を行っており、いわば、日本の技術開発ひいては経済発展を支える縁の下の力持ち的な存在です。
ダイヤモンド社が調査した官公庁ホワイト度ランキングも6位に入っています。
ダイヤモンド・オンラインの記事より抜粋
官公庁ホワイト度ランキングの上位に入っているだけでなく、オープンワークにも以下のような評判・口コミがありました
プライベートとのバランスは調整しやすいと思う。おおむね半年ごとの処理量の目標は設定されているが、自分の都合に合わせてペースを調整できる。基本的に自分ひとりで行う仕事であるうえ、期限まで時間がない仕事が入ることはほぼないため、急な残業が入ることもないし、有給休暇を取得する日は自由に決めることができる。
オープンワーク 特許庁口コミ 男性
また、特許庁は風通しの良い職場であることも特徴の一つです。
オープンワークが実施した官僚が選ぶ「チームワークの良い中央省庁ランキング2020」の1位に選ばれ、「風通しの良さ」は中央省庁の中でトップのスコア3.89で人間関係も良好な職場です。
ダイヤモンド・オンラインの記事より抜粋
特許庁は全庁的に外部からの質問も多く、どのようなレベルのユーザーに対しても丁寧に対応することを心がけています。そのため内部においても比較的風通しの良さがあるため雰囲気の良い職場だと言えます。
国家一般職の地方出先機関がホワイト官庁な3つの理由
国家一般職員の地方出先機関は、X(旧Twitter)に以下のようにポストされるほどホワイトな職場です。
それではなぜ地方出先機関はホワイト官庁が多いのでしょうか?国家一般職の地方出先機関がホワイト官庁な理由は次の3つになります。
理由①:残業が少ない
そもそも国家一般職の地方出先機関は仕事が少ないため残業があまりありません。
本府省の職員はひとりで何個もの事業・業務を受け持つのに対し、地方出先機関は各事務所で行う業務が決まっているので、職員ひとりひとりの業務量は本省ほど多くありません。
人事院が発表した、令和4年度の年次報告には、本府省と本府省以外の残業について以下の記載がありました。
超過勤務の状況について、令和4年国家公務員給与等実態調査によると、令和3年の年間総超過勤務時間数は、全府省平均で217時間であった。これを組織区分別にみると、本府省では383時間、本府省以外では179時間となっていた。
令和4年度年次報告書より
令和3年度の国家公務員の年間総残業時間は、全府省平均で217時間ですが本省勤務と本省以外勤務で分けると以下の通りになります。
本府省 | 本府省以外 | |
---|---|---|
年間残業時間 | 383時間 | 179時間 |
月間残業時間 | 31.9時間 | 14.9時間 |
本府省以外の残業時間は、本府省の半分以下となっていますのでいかに仕事量が少ないかがわかります。
理由②:転勤が限られた地域
本府省に配属されると転勤は全国規模になりますが、地方出先機関に採用されると決められた地域内での移動になります。
採用時の勤務地は、各地域内の都道府県になります。採用機関にもよりますが、転勤は狭い範囲での各地域内、機関によってはひとつの都道府県内に留まるところも多くあります。
国家一般職は、次の表のように全国9地域に分けて採用試験が実施されます。
受験地域 | 採用時の勤務地など |
---|---|
北海道地域 | 北海道 |
東北地域 | 青森県 岩手県 山形県 福島県 宮城県 秋田県 |
関東甲信越地域 | 茨木県 栃木県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 群馬県 埼玉県 新潟県 長野県 |
東海北陸地域 | 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 富山県 石川県 福井県 |
近畿地域 | 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 |
中国地域 | 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 |
四国地域 | 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 |
九州地域 | 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 |
沖縄地域 | 沖縄県 |
受験地域は、現在の居住先による制限などはなく、自由に選択できます。逆に言えば、自分が勤務したい都道府県が含まれる地域を選んで受験が可能だということです。
国家一般職の試験に合格した後は、希望する所在地にある機関に官庁訪問をして、内定をもらえば採用になるわけです。
国家一般職の地方出先機関での勤務だと広い範囲での転勤がないので安定した生活を送ることができます。
理由③:労働環境がいい
国家一般職の地方出先機関には、国家総合職が出向してくる場合がありますが、職場はほとんどが国家一般職員ですので働きやすい環境にあると言えます。
一方本府省では、キャリア公務員である国家総合職とともに、施策実現のための法案を作成したり、予算を組んだりする仕事をします。
立場が上の国家総合職との仕事はかなりのストレスになります
本府省でのキャリアパスは以下のようになっています。
20代前半 | 20代後半 | 30代~40代 | 40代~50代 | 50代~ | |
---|---|---|---|---|---|
国家総合職 | 係員 | 係長 | 課長補佐 | 室長 | 課長 |
国家一般職 | 係員 | 係員 | 係長 | 係長 | 課長補佐 |
国家総合職は30歳前後で課長補佐、50歳過ぎで課長になるのに対し、国家一般職は30歳過ぎで係長、定年間際でも課長補佐止まりが多いです。
総合職の後輩にあっさり抜かれるのはかなりのストレスを感じますし、一部の総合職は一般職を見下すような態度で接してきますので、メンタル的にきつい状況になります。
地方の出先機関は、仕事も少なく国家総合職も本府省にいるときほどプレッシャーをかけてこないので働きやすいです。
国家一般職のホワイト官庁は入りやすいのか?難易度を調べてみた!
国家一般職のホワイト官庁ベスト5を紹介しましたが、どんなにホワイトな職場でも入れなければ意味がありません。それでは国家一般職のホワイト官庁の難易度はどうなっているのでしょうか?
結論から言うと国家一般職のホワイト官庁は人気が高く、対策することが多いので難易度は高いと言えます。
合格までのスケジュール
国家一般職のホワイト官庁に入るまでの道のりは簡単ではないです。次の図は2023年の国家一般職(大卒程度)の合格までの流れです。
人事院 採用NAVIより抜粋
1次の筆記試験に合格した後には、志望する官庁を訪問して、官庁から内定もらう必要があります。あわせて、人事院の実施する面接試験を受け、2次試験に合格することが必要です。
筆記試験は地方公務員の試験よりもレベルは高く、官庁訪問で内定をもらうことも大変ですし、人事院の実施する面接試験も容易ではありません。
それぞれの試験の難易度も調べてみました。
1次試験の倍率と合格率は?
国家一般職のホワイト官庁に入ることが多い「行政」区分と国家総合職の2023年1次試験の合格率、倍率は以下の通りです。
区分 | 受験者数 | 1次試験合格者数 | 合格率 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
国家一般職(行政職) | 22,316人 | 9,125人 | 40.9% | 2.4倍 |
国家総合職 | 12,886人 | 2,779人 | 21.5% | 4.6倍 |
※出典:2023年度国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)実施状況
国家一般職(行政職)の1次試験の合格は40.9%(2.4倍)で、国家総合職の合格率21.5%(4.6倍)です。超難関といわれる国家総合職に比べると国家一般職は合格率は高く、倍率が低くなっています。
ただし、国家一般職は試験科目が多く倍率も2倍以上を保っていることから、難易度の高い難しすぎる試験であることに変わりはありません。
以下のように1次試験の内容は、基礎能力試験、専門試験、一般論文試験の3つがあります。
試験 | 試験種目 | 試験時間 | 内容 |
---|---|---|---|
1次試験 | (多肢選択式) | 基礎能力試験2時間20分 | ・知能分野27題 文章理解11、判断推理8、数的推理5、 資料解釈3 ・知識分野13題 自然・人文・社会13(時事を含む) | 公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識についての筆記試験)
(多肢選択式) | 専門試験3時間 | ・次の16科目(各5題)から8科目を選択、計40題解答 政治学、行政学、憲法、行政法、民法(総則及び物権)、 民法(債権、親族及び相続)、ミクロ経済学、マクロ経済学、 財政学・経済事情、経営学、国際関係、社会学、心理学、 教育学、英語(基礎)、英語(一般) | 80題出題のうち40題を解答|
一般論文試験 | 1時間 | 文章による表現力、課題に関する理解力などについての短い論文による筆記試験 |
基礎能力試験は知能分野が27題で知識分野が13題、専門試験は16科目のうち自分が選んだ8科目を選択して解答するためなかなかのボリュームです。
これだけの対策をする必要があるので、国家一般職の1次試験は難易度はかなり高い試験なのです。
2次試験の内容はどうなっている?
2次試験は第1次試験合格者を対象として行われ、人柄、対人的能力などについての個別面接試験になっています。
気になる難易度ですが、次の2021年度の国家公務員採用一般職・総合職試験(大卒程度試験)の比較表を見ると倍率は国家総合職と比較してもさほど高くありません。
区分 | 2次試験受験者数 | 最終合格者数 | 合格率 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
国家一般職(行政職) | 8,106人 | 6,476人 | 80.0% | 1.3 |
国家総合職 | 1,958人 | 1,360人 | 69.4% | 1.4 |
※出典:2023年度国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)実施状況
ただし、人柄やコミュニケーション力などの対人能力が問われるため、志望動機を明確にし、面接の練習を積んでから試験に臨まなければなりません。
面接の練習は一人でやるのは無理なので、客観的に見てくれる人に何回も練習に付き合ってもらう必要があります。
それを考えるとなかなか大変だということがわかります
注意しなければならないのは、2次試験に合格しても、採用が決定するわけではないことです。官庁訪問の結果が採用に大きな影響をもたらすことを、留意しておく必要があります。
官庁訪問が難しい理由は?
官庁訪問は採用する側の官庁の職員が、通常2回以上じっくり時間をかけてする面接試験です。
ひとりひとりの受験生について、自分の官庁の同僚として一緒に働きたいか、部下として使いたいかを判断します。
第1次試験の合格発表の数日後からスタートして、最終合格発表後まで続きます。終了日はとくに決まっていませんが、内々定者数が採用予定数に達した時点で終了になるのが一般的です。
ただし、官庁訪問で内定をもらうのは以下の理由で難しいですよ
・訪問する省庁に関する知識以外に政治や経済、社会、カルチャーなど幅広い知識が必要
・面接の形式が、個人面接、集団面接、集団討論と色々あるので対策を立てるのが大変
・ホワイト官庁は人気があるので高倍率になって競争が厳しい
・面接に呼ばれる回数も多くて体力勝負になる
官庁訪問は、国家一般職の内定を勝ち取るうえで重要なポイントになります。しかし、対策を立てなけらばいけないことが多いのが難しいところです。
人気が高く地域によっては採用人数が少ない!
2020年に約560名の公務員試験受験生を対象に実施したアンケートでは、公務員の全職種のなかで国家公務員一般職の志望が圧倒的に多く全体の65%を占めていました。
そのアンケートの中でどこの官庁で働きたいかという内容の調査も実施されていますが、本省勤務を希望すると答えた受験生は全体の約15パーセントでした。
残りの85%が本省以外の出先機関と回答したのです!
【国家一般職】真に人気のある官庁はどこ?【2020アンケート結果】の記事より抜粋
激務な本府省よりもホワイト官庁が多い出先機関は転勤もほとんどなく安定した働き方ができるため、人気は高くなっているのです。
それに加えて、以下のように地方出先機関は地域によっては採用人数がかなり少ないところもあります。
国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)機関別採用実績【行政関東甲信越】より抜粋
国家一般職のホワイト官庁に入るための難易度は、超難関と言われる国家総合職に比べると高くはないものの、やるべき対策は多く簡単ではありません。
しかも、人気が高く地域によっては倍率が高い所もあるため独学で就職試験に合格して国家一般職のホワイト官庁へ入るのは大変です。
公務員試験の合格者数が2年で7.56倍になったアガルートなら、国家一般職の1次の筆記試験、官庁訪問、面接試験の対策も万全ですので最短で合格を目指すことができます。
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国家一般職のホワイト官庁に向かない人を検証!こんな人はやめとこう!
国家一般職のホワイト官庁は、仕事よりも私生活を重視する人にとっては理想の職場ですが、これに向かない人もいます。
プライベートよりも仕事で昇進したり多くのお金を稼ぐことを重視する人です
向かない人①:自分のキャリアを上げていきたい
国家一般職は、新卒で採用されると1級から始まります。級とは、簡単に言うと公務員の役職みたいなものです。
国家公務員は、1級と2級が係員、つまり一般職員です。3級は係長に該当します。国家公務員の職務の級の構成は以下の通りです。
本省 | 地方出先機関 | |
---|---|---|
10級 | 課長(特に重要) | |
9級 | 課長(重要) | |
8級 | 室長(困難) | |
7級 | 室長 | |
6級 | 課長補佐(困難) | 機関の長(困難) |
5級 | 課長補佐(困難) | 期間の長 課長(困難) |
4級 | 係長(困難) | 課長 |
3級 | 係長 主任(困難) | 係長(相当困難) 主任(困難) |
2級 | 係員 係員(困難) | 主任 係員(特に高度) |
1級 | 係員 | 係員 |
※ 参考文献等:「自治体の給与 人事戦略」(自治体給与人事研究会)111人事院規則9-8(初任給、昇格、昇給等の基準)別表第1
課長補佐(困難)や係長(困難)の「困難」とは、標準的職務のうち、困難な業務を処理、分掌又は所掌するポストに充てられてた課長補佐や係長を指します。
ここで見ていただきたいのが、本省は10級まであるのに地方出先機関は6級までしかないことです。
級によって給料の額も決まってきますので、昇進も給料の額も本省勤務よりは大幅に少ないことになります。出世したい人は本省勤務が必須なので、ホワイト官庁である地方出先機関よりも本省勤務を選びましょう。
向かない人②:残業をガンガンやって稼ぎたい
国家一般職のホワイト官庁では、残業がほとんどないため残業代はあまり稼げません。それが物足りないと感じる人は、ホワイト官庁が多い地方出先機関ではなく本府省での勤務を検討してください。
オープンワーク株式会社が「国家公務員の残業時間ランキング」を発表しましたので紹介します。
ダイヤモンド・オンラインの記事より抜粋
1位は財務省で、月間残業時間はなんと72.59時間です。上位3省の残業時間は70時間超えという結果で本庁省勤務の過酷さが数字で表れています。
働き方改革関連法が施行され、時間外労働の上限は原則月45時間、年360時間と定められましたので、国家公務員でも徐々に残業時間の削減が進んでいます。
しかし、いまだに旧来型の慣習や非効率な業務によって長時間労働を強いられている本府省もあるので、部署によってはまだまだ残業は多いようです。X(旧Twitter)に以下のようなポストがありました。
プライベートのことよりも大きく稼いで高給取りを目指したい人は、国家一般職のホワイト官庁である地方の出先機関は向かないでしょう。
向かない人③:仕事にやりがいをもちたい
国家一般職のホワイト官庁の業務よっては「仕事にやりがいを感じられない」ものもあります。ライトハウスにも次のような口コミがありました。
ライトハウス
国家一般職の仕事は部署にもよりますが、パワーポイントやエクセルを使っての書類作成などの事務作業が仕事のメインとなることが多いです。
そのため、事務作業が得意で同じ作業の繰り返しの方が性格的に合っている人は、ホワイト官庁の業務をオススメします。
しかし、あなたが日々新しいことに挑戦したり、自分のカラーを出してどんどん仕事をしたい人であれば、ホワイト官庁以外の官庁を目指す方が良いでしょう。
国家一般職のホワイト官庁に向いてるのはこんな人
それでは国家一般職のホワイト官庁に向いている人はどんな人でしょうか?
仕事とプライベートをきっちり分けたい人が向いています
いわゆる仕事人間ではなく、どちらかと言えば仕事よりもプライベートを大事にして、できるだけストレスのない環境で仕事をしたい人です。
向いてる人①:仕事と私生活のバランスの取れた生活をしたい
残業が少なく、年次休も取りやすい職場で仕事と私生活のバランスの取れた生活をしたい人は、国家一般職のホワイト官庁に向いています。
国家一般職のホワイト官庁が多い地方の出先機関は、本府省に比べて残業も少なく定時に帰れることがほとんどで、仕事量もさほど多くないので休みが取りやすいです。
ライトハウスの口コミにも以下のようなものもありました。
ライトハウス
休暇がしっかり取れてワークライフバランス(仕事と私生活のバランス)が取れた職場だとコメントしています。地方出先機関の口コミには、同じような口コミが多いので間違いないと思います。
向いてる人②:ストレスの少ない職場で働きたい
ストレスのない職場で働きたいのであれば国家一般職のホワイト官庁に入ることを考えましょう。
なぜなら、国家一般職のホワイト官庁はストレスの原因である、議員・議会対応、激務、長時間残業などがないからです。X(旧Twitter)にも以下のようなポストがありました。
職場でストレスを感じるのは、人間関係、長時間労働、休みたいときに休めないことが挙げられますが、地方の出先機関ならストレスの原因となるものがあまりありません。
働く人にとっては優しい職場であると言えます。ストレスのない職場で働きたい人は、国家一般職のホワイト官庁である地方の出先機関を目指しましょう。
向いてる人③:安定した収入が欲しいが高給でなくてもいい
国家一般職のホワイト官庁は、国家公務員ですので年功序列で給料は上がる安定した職場です。ただ、ブラックな本府省の国家総合職に比べたら給与面ではかなり劣ります。
国が公表している国家公務員のモデル年収がありますので、それを紹介します。
モデル給与例(平成30年度)
モデル | 年 齢 | 月 額 | 年間給与 |
---|---|---|---|
係員 | 25歳 | 192,400円 | 3,153,000円 |
係長 | 35歳 | 273,100円 | 4,536,000円 |
地方機関課長 | 50歳 | 412,200円 | 6,713,000円 |
本府省課長補佐 | 35歳 | 440,600円 | 7,314,000円 |
本府省課長 | 50歳 | 742,440円 | 12,533,000円 |
本府省局長 | - | 1,074,000円 | 17,804,000円 |
事務次官 | - | 1,410,000円 | 23,374,000円 |
国家一般職でホワイト官庁の地方の出先機関に勤務したとして、どんなに頑張ったとしても地方機関の課長どまりです。
同じ50歳でも地方機関の課長と本府省の課長では倍ぐらいの違いがあります
激務なブラック職場の本府省ですが、ホワイト官庁の地方出先機関に比べると給料は格段に多くなるのです。X(旧Twitter)にも、以下のようなポストがありました。
地方の出先機関は、残業はないけど給与面では満足していない人もいるようです。給料はそこそこで、残業があまりなく仕事も激務でない職場を希望するなら国家一般職のホワイト官庁で働きましょう。
国家一般職員のホワイト官庁に入って理想の生活を手に入れましょう!
国家一般職員のホワイト官庁のベスト5は、以下のようにほとんどが地方出先機関の官庁となりました。どの官庁も残業があまりなく休みがとりやすいところばかりです。
- 法務局(法務省)
- 気象庁(国土交通省)
- 労働局(厚生労働省)
- 税関(財務省)
- 特許庁(経済産業省)
残業が少なく、休みが取りやすい国家一般職員のホワイト官庁に入ると仕事と私生活のバランスの取れた生活を送ることができます。
国家一般職のホワイト官庁に入るための倍率はそんなに高くはないので、早目に適切な準備をしていれば難しくありません。ただ、一次の筆記試験、官庁訪問、面接試験の対策を万全にしておく必要があります。
アガルートなら国家一般職のホワイト官庁に入るために必要な対策に対応しています!
国家一般職員のホワイト官庁に入るためにも、公務員試験の合格者数が2年で7.56倍になったアガルートで勉強を始めて就職試験の合格を確実なものにしましょう!!
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